ストレス?病気?医者に聞いた猫がはげる原因と対処法
猫が毛づくろいをするのはごく普通の事なのですが、ずっと特定の場所を舐め続けたりすることはありませんか?
実はそれ、猫がストレスを感じた時にする行動の一つで、わが家の愛猫ペンネもストレスでお尻まわ、前足の裏と数カ月の間に2か所もハゲるという状態になりました。
わが家の猫の場合は獣医の診断の結果ストレスだろうと言う結論に至ったのですが、ダニや病気・けが等猫がはげるには様々な理由があります。
今回は猫のはげる原因について、実際にお医者さんに聞いて実践した対処法をご紹介します。
なぜ愛猫はストレスを感じてハゲたの?
初めに愛猫ペンネの異変に気がついたのは11月。妻が出産のため入院していた産婦人科を退院してきた日の事でした。
計画出産だったのですが結局帝王切開で出産。10日ほど妻は自宅を空けることになり、久しぶりに再会した時は妻に甘えまくってましたね(笑)
ところが、久しぶりのスキンシップを満喫していた妻が遊んでいる最中に前足の異変を発見。どうやら前足を舐めすぎでハゲているらしい。
その日は退院当日という事もあり、とりあえず様子を見ることに。
写真は治りかけのものなので少し解りにくいですが、赤丸の中の黒い部分が若干薄くなっているのが解ると思います。
猫がハゲる兆候は必ずあるはず
計画出産のため、出産予定日の前日から妻は病院に入院していました。しかし、帝王切開での出産のため入院日数が長期化。ペンネにとって10日も妻の顔を見ない期間が続いたのは初めての事でした。
週に1度は出張がある僕は別として、妻が家を1日空けることは今まで1回しかありません。
あれ、おかーちゃんが帰ってこない。どしたんだろ?
あれ、今日もおかーちゃんが帰ってこない…
おかーちゃん…(T◇T)
こんな感じだったんでしょうねぇ…
わが家のペンネは妻が大好き。そりゃ毎日ご飯をくれるし、よく遊んでもくれる。
人見知りの激しいペンネが一番懐いているのがうちの妻。その妻が10日も姿を見せないんだからそのストレスは半端なかったんだと思います。
よくよく考えると、妻のいない間から戻ってきてから2週間ほどは、ペンネは僕に甘えていたように思います。
名前を呼べば飛んできて膝の上に座るし、風呂上がりにも必ず寄ってきて毛づくろいをしてくれる。
きっと、寂しかったんでしょうね。
その猫のハゲ、本当にストレスが原因?
ペンネのハゲのお話をする前に、まず質問です。
こお記事をお読みになられている方は、愛猫のハゲが気になって調べられている方がほとんどだと思います。
そして、恐らく愛猫のハゲはストレスが原因では?と言う所まで目星をつけているかと。
でも、ちょっと待って下さい。そのハゲ、本当にストレスなんでしょうか?
老化じゃないハゲの原因と言うと、人間の場合は円形脱毛症を想像しませんか?
ストレスが原因ではげるのは猫も人間も同じ。猫のハゲについても安直に「ストレスが原因だろう」と思ってしまいがちです。
しかし、ストレス以外が原因でハゲている可能性も色々とあるんですよ。
猫がハゲる原因1:水虫(皮膚糸状菌)
実際にペンネを動物病院に連れて行った時、獣医の先生にに聞かれたのがこの水虫(皮膚糸状菌)。
僕は知らなくてビックリしたんですが、「水虫」は猫にも感染します。
しかも、人間と猫で相互感染起こります。つまり…
こんな事が、人間同士だけでなく猫と人間の間にも起こりうるのです。
ちなみに水虫の原因となる白癬菌(はくせんきん)ですが、皮膚に定着するのに24時間ほどかかるのだそうです。つまり、ちゃんと手洗いをしていれば感染は防げるとのこと。
当然自然治癒しないので、猫の場合はまず獣医さんに相談しましょう。
あ、僕はきっちり完治済ですよ!?
猫がハゲる原因2:アレルギー
実は僕も以前は肉(油)アレルギーの時期があり、脂っこい物を食べると全身蚊に刺されたようなかゆみに襲われ、顔なんかは外も歩けないような状態になってました。
現在は完治してますが、あまり思い出したくない記憶ですね…
さて、本題ですが猫にもアレルギーがあり、かゆみを伴うケースがあります。かゆみは全身の様々な場所に見られますが、全身体毛に覆われている猫ちゃんがずーっと同じ場所をペロペロしてたら…そりゃハゲますよね。
幹部が赤い発疹になっている場合が多いので、よーく観察してみましょう。
もちろんこちらも何のアレルギーかを調べるためには獣医さんのお世話になるしかないのですが、よくあるアレルギーの原因としては以下の項目になります。
ご飯(食物)によるアレルギー
人間と同じく、食品を摂取することによりアレルギー反応を起こすケースがあります。実際にどのような食物がアレルギーの対象になるかと言うと…
アレルゲンとの接触 食品アレルギーの根本原因は、アレルゲンとの接触です。よくある食材としては、牛肉・豚肉・鶏肉・卵白・卵黄・牛乳・小麦・大豆・トウモロコシ・ラム肉などが挙げられます。2015年にドイツのルートヴィヒ・マクシミリアン大学が行った最新調査によると、アレルギー反応を引き起こしやすい食材は上から順に「牛肉 (18%)」、「魚(17%)」、「鶏肉(5%)」、「乳製品(4%)」、「小麦(4%)」、「とうもろこし(4%)」となっています。
友達の獣医に聞いたところによると、食物アレルギーを発症する場合、子猫の段階で発症することが多いけど、去勢手術や避妊手術のタイミングで調子を崩す猫もいるみたいですね。
特に食物アレルギーはハゲだけでなく、下痢や嘔吐、外耳炎などの原因になりますので、速やかに動物病院へ連れて行ってあげて下さい。
ダニ・カビ・花粉等によるアレルギー
猫を飼っていない人には知らない人が多いのですが、猫にもこの手のアレルゲン物質に弱い子はたくさんいます。
花粉やダニ、ダニのフンなどを吸引してしまったり、皮膚につくことで強いかゆみを伴う症状が出て、それをかきむしる(もしくは舐める)事によりハゲちゃうわけですね。
悪化すると皮膚炎になってしまうこともあるので、発見したらすぐにお医者さんですね。
ノミアレルギー
完全室内飼いだとあまり心配する必要はありませんが、ノミが原因のアレルギーもあります。
多頭飼いしているご家庭は、特に注意が必要です。
こちらも皮膚に炎症がおこると大変な事になるので、気が付いたらすぐにお医者さんへ!!
こういった観点からも、僕は完全室内飼いをお勧めしています。
日常生活に潜むアレルゲン
ステンレスやプラスチック、革製品や洗剤等、様々な物質が猫のアレルギーの原因となりえます。
食器や首輪が原因の場合は比較的見つけやすかったりするのですが、モノによってはまったく原因が解らない…なんて事も多々あります。
日頃から愛猫のブラッシングや体調管理、室内の清掃等をきっちり行うのが、1版の予防方法ですね。
猫がハゲる原因3:ケガ
夜中にひとりで大運動会をしていたら怪我をしてしまい、飼い主が気が付かない間にペルペロ舐めてる…猫あるあるですね。
多頭飼いしているお家では、猫同士がじゃれて遊んでる間に引っかいてしまう…なんて事も。
これもきっちり猫ちゃんの体調管理をしていれば気がつけるはずです。
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猫がストレスを感じていたら
わが家の場合上記のような兆候は見られず、「これは間違いなくストレスだろうなぁ」と断定。
原因についても解りやすく、「妻の不在」が原因であろうことは簡単に想像がつきました。
今までご飯・おやつ・おもちゃ・トイレ掃除の催促くらいしか自発的に近付いてこなかった愛猫ペンネ様。
この時期は名前を呼ぶと必ず寄ってくるし、そのまま膝の上に乗って眠ると言う飼い主冥利に尽きる状態。
個人的にはすごくうれしいのですが、ペンネの事を考えると可哀そうで仕方ありませんでした。
しかし、妻が戻ってくるまでまだ1週間はある。
さすがに産婦人科に猫を連れてくわけにもいきませんしね~
そこでいつもお世話になってる友達の獣医さんにも相談し、少しでもペンネのストレスを軽減しようと色々試してみました
猫のストレス対策その1:運動させる
お約束ですが、やはり遊んであげて運動させるのが一番効果があったように思えます。
この時期のペンネ様は使い古したおもちゃでも遊んでくれる事が多く、自宅で仕事をしている僕は1日3回10分~15分、寝る前はも数腰長めに時間を取って遊んであげました。
もちろん、新しいおもちゃも色々と仕入れましたけどね!!(笑)
猫のストレス対策その2:ごはんとおやつ
これも解りやすい手法なのですが、ご飯とおやつでは少々意味合いが違います。
ご飯については、普段食べさせているものより高級なペットフードをあげていました。
理由としては、1つは若干ではありますが食欲が落ちているように感じたため、少しでも食べてもらおうと言う配慮から。
もう1つは「妻が居なくてさみしいのを我慢してえらいね」と言うご褒美的な意味合いで。
妻が戻ってきた後お高いペットフードしか食べなくなると困るので、高級ペットフードは夜だけと決めてあげていました。
おやつについては主に、「手を舐め出したらおやつを出して止めさせる」ために利用。
無理矢理手を押さえて止めさす事も出来ますが、舐められないと余計にストレスを感じちゃいますしね。
もちろん与えすぎには要注意です。
猫がストレスを感じると、食欲が低下するのは良くあること。別の記事に詳しくまとめていますので良ければご覧ください。
猫のストレス対策その3:居場所づくり
愛猫家の人なら解るかと思いますが、猫は家の中で自分がすごしやすい居場所を作っています。
時間や季節等によって異なりますがうちのペンネの場合、なぜか僕の仕事用パソコンデスクの椅子が1番のお気に入りのようで、真冬以外で椅子が空いていたらすぐに占拠していました。
日中は正直困ると言えば困るんですが、仕方なく椅子をペンネ様に献上。普段から使って頂きました…
また、息子と生活が進むにつれ今度はお尻を舐めるようになり、またハゲてくる事態に。
この時はペンネと子供の部屋を別々にしたり、小さな段ボールを置いて隠れるスペースを複数作ってあげたりする事で症状が改善されていきました。
追記 2018.08.12わが家の息子も大分と大きくなってきました。愛猫ペンネも息子のいる生活に慣れたらしく、最近では過剰な毛づくろいでハゲるような事は無くなりました。しかも、息子にしっぽを引っ張られたりしても息子には反撃しないんですよ。(妻や僕には八つ当たりしますが)猫って賢いんだなーと実感させられる今日この頃です。
猫のストレス対策その4:エリザベスカラー
以前避妊手術をしたときに購入したエリザベスカラー。舐めるせいではげるのならエリザベスカラーをつければいいじゃない!!
こう考えられる方もいらっしゃるかと思います。
しかし、わが家のペンネの場合
舐められない事で余計にストレスを感じる可能性が高い。
そもそもエリザベスカラーを付ける事自体がストレスである。
といった理由から、カラーについては付けずにすごしました。
あと、カラーをつけるとソファーすら登れないおばあちゃん猫になっちゃうので(笑)
猫のストレス解消その5:ブラッシング
猫のストレスを軽減するには、ブラッシングも効果的だよ~とのアドバイスを頂きました。
でも、うちのペンネさん、ブラッシングあんまり好きじゃないんですよね(T◇T)
結局こちらも実践せず・・・です。
追記 2018.02.24相変わらずブラッシングは嫌がる愛猫のペンネですが、顎をなでてあげたりしっぽの付け根をポンポンしたり背中をなでてあげたりすると、ゴロゴロ~と喉を鳴らして気持ちよさそうにしてくれます。余談ですが、わが家は「ねこじゃすり」って言う猫専用の櫛のようなものを使っていますが、本当に気持ちよさそうにしてくれますよ。
可能なら、猫のストレスの原因を除去
本来、猫のハゲ(ストレス)にとって一番良い方法は、
「猫のストレスの原因を取り除く」
事なのは間違いありません。
わが家も妻が病院から退院した後、少しづつではありますがペンネのハゲは治っていきました。
これは単純に妻の帰宅によりストレスが軽減され、ペンネがハゲていた幹部を舐める事が少なくなったからです。
その後、息子の存在がペンネにとってストレスになったらしく、今度はお尻の回りを舐めてはげる事態に。
念のため動物病院で診察してもらいましたが、やはりストレスが原因だろうと言う診断。なるべくペンネと息子は同じ部屋に置かず、少しずつ息子に慣れてもらうようにしてみました。
今では無事息子にも慣れてきたらしく、お尻を過剰に舐める事もなくなってきましたが、当時のペンネにしてみたらたまったもんじゃなかったでしょうね(ーー;
病気と違い、ストレスが原因のハゲはすぐに治る事は少なく、ある程度の期間は気をつけて見てあげないといけくなると獣医さんが言われていました。
もちろんストレスの原因によっては、なかなか対処しにくい事もあるかと思いますが、ストレスが原因で体調を壊し病気になる猫もいます。
まずは飼い主が気づいてあげる事。そして、出来るだけ早く何らかの対策をしてあげて下さいね。
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