【体験談】大人の感染も要注意!?妊婦は大丈夫!?最近流行している手足口病に家族全員感染した時の対処法

2019年7月3日

元々体は丈夫な方で体力には自信があったんですが。やはり子供が出来て生活環境が変わると今まで以上に気をつけなきゃならない事が増えますね。

先日、息子を起点となり家族全員が手足口病に感染。息子と妻は軽症ですぐに回復したんですが、僕は疲労がたまっていたせいか1週間ほど身動きが取れないような状況になりました。

おかげさまで今では日常生活に支障の無いレベルに回復していますが、いや~本当につらかった。

人生2度目の40度台の熱、ペットボトルのキャップが痛みで開けれない、喉が痛すぎて唾液が飲み込めない…etc

2度とかかりたくない病気といっても過言じゃないくらいキツかったです。マジで。

恐らくこの記事を読まれている方は、すでに手足口病に感染されているか、もしくは疑いのある方が多いかと思います。

手足口病、大人がかかると本当にしんどくて重症化するケースがあるんです。

私もその一人なんですが、この記事では家族全員が手足口病にに感染した(特に重症化した私)体験談と僕が実践した対処法をご紹介しますね。

 

今年の夏は大流行!?手足口病とは

子供の頃に感染した人もいるかと思いますが、まずは手足口病についてどのような病気かお伝えしましょう。

手足口病とはウイルス感染によって発症する感染症の1種で、その名の通り手足や口の中等に水ぶくれのような発疹が出来ます。

症状によっては手足の発疹が痛み、歩けなかったり物を持つのが苦痛だったりするうえ、最悪なのが口内の発疹が潰れると口内炎となり、痛みで唾液を呑み込むのも辛い…なんて事になります。

潜伏期間は3~6日ほど。7月前後に流行する傾向があり、発病しても1週間ほどで自然と症状は治まりますが、発疹が引いてくると日焼け後のように皮膚がめくれてくるのと、1~2カ月後に爪が剥がれることがあるようです。

なお、基本的には小さな子供がよく感染する病気で軽い症状のみで治ってしまう事も多いんですが、大人が感染すると重症化する事もあります。

KJ
実は僕は今回初めて手足口病にかかったので、病名自体知りませんでした…

僕も病院に行った時、受付の看護婦さんから「最近流行ってるんですよね~」なんて言葉を聞いたんですが、どうやら本格的に流行しているようですね。

乳幼児を中心に口内や手足に発疹ができる「手足口病(てあしくちびょう)」の患者数が6月23日までの1週間で1医療機関当たり5・18人となり、警報レベル(5人)を超えたことが2日、国立感染症研究所の調べで分かった。

この時期としては過去10年で最多。西日本で感染拡大が目立ち、厚生労働省などが注意を呼びかけている。
出典:産経新聞社 手足口病が警報レベルに 過去10年で最多ペース

大阪でもきっちり警報レベルになっているようです。

これは後から知った話ですが、どうやら息子が通っている幼稚園で、手足口病に感染していた子がいたようです。

インフルエンザのように、学校で予防すべき伝染病1~3種に手足口病は含まれていないので、幼稚園のような集団生活を行う場での感染は仕方ないと言えば仕方ないのですが…

これから感染症が広まりやすい夏本番。プールで子供がもらってきた…なんて話もよく聞くので、皆様十分に気をつけて下さいね。

わが家で発症した手足口病の症状

家族全員感染したと言っても、その症状の程度はまちまちでした。

一番重症化した僕が一番最後に発病したのはある意味不幸中の幸いだったのかもしれませんね。

 

息子(2歳半)の手足口病の症状

実は息子の症状は全然大した事が無く、2~3日もすれば収まっていました。

そもそも僕が発病してから、「あ、息子は手足口病だったんだ!!」と気が付いたくらいです。

初めはかるーい微熱。少し熱っぽくしていましたが一晩寝たらすぐに回復。

お尻にすこし赤い発疹が出ていたのですが、汗っかきの息子はちょくちょく汗疹が出ており、普段通りお風呂上りにクリームを塗って寝かしつけました。
※今になって思えば、この時感染したのかもしれませんね。

以降息子は症状が悪化する事も無く現在に至ります。

 

妻(妊婦)の手足口病の症状

息子のかるーい微熱から3日後、妻が風邪のような症状で体調を崩す。

当初は息子の風邪がうつったんだろうと言う事で1日ほど安静にしてるとすぐに熱が下がる。

すぐに回復してよかったなって話だったんですが、翌日から妻の指先に少量の発疹が発生。

元々手が荒れ気味な妻は手足口病と気がつかず、幸いにも症状が軽かったため3日もすれば鎮静化に。

以下、リンク先は治りかけの妻の指の写真になります。
※少し痛々しいので苦手な方はご覧にならないでください。

【妻の症状が鎮静化した後の手足口病の写真】
タップして写真を表示

 

妊娠中に手足口病に感染した場合の影響は!?

現在妊娠8カ月の妻。一番気になったのは、「お腹の中の子供に何かしらの影響があるのではないか!?」という点でした。

 

担当の産婦人科医に確認したところ、胎児に影響があると言うデータがほとんどなく、必要以上に不安に感じることは無いとの事でした。

 

もちろん体調を崩さぬよう経過を慎重に見守る必要がありますが、とりあえずはほっと一安心といったところです。

 

私(39歳 男)の手足口病の症状

初めは強烈な風邪の症状が。40度の熱に関節痛、吐き気、頭痛等。

3日後には風邪の諸症状は落ち着きましたが、手足口病特有の発疹による手足の痛み、口内に至っては発疹が口内炎化し唾液さえ飲み込むのがしんどい状態に。

以下、少し経過を纏めて見るとこんな感じです。

 

【1日目(土)】
毎週金~土は体力的にかなりきつい仕事をしてるんですが、体調を崩すのはこのタイミングが多いんですよね。

土曜の昼間から急激に体調が悪くなり、夕方には人生2度目の40度を超える発熱。

体のだるさと関節痛が酷く、食欲も無いのでひたすら寝る。この時は間違いなく風邪をこじらせたと思っていたんですけどね。


【2日目(日)】
夜中に空腹から来る胸焼けで目が覚め、その後2時間おきくらいに寝たり起きたりを繰り返す。

この日には熱は下がるものの、39度近辺をいったりきたり。ののどの痛みと共に手には少量の発疹が。

この頃から妻が手足口病を疑い出し、翌日病院に行く事に。


【3日目(月)】
3日目、熱は37度台まで下がるがのどの痛みは悪化、発疹も手足だけでなく顔にも増え痛痒かったので病院へ。

1発で手足口病と診断され、対処療法用の解熱剤・喉の炎症を抑える薬を処方される。

後で気がつくんですが、唇の裏が発疹でかなりグロい事に…痛みが無かったのが幸いですが。

あと、口の回りにも発疹が出来て、ヒゲが剃れなかったのが地味にきつかったです…

【3日目に発疹が出だした手足口病の写真】
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【口の回り・唇に発疹が出だした手足口病の写真】
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※かなり痛々しい&グロいので苦手な方はご覧にならないでください。


【4日目(火)】
熱は平熱まで戻るが、喉の痛みはどんどん酷くなる一方。冷たく喉越しの良いものばかり食べていました。

手の発疹に至ってはペットボトルのキャップが開けれないくらい痛みが酷くなる。ただし、何かを持ったり触ったりしない限りは多少ムズ痒い程度でしたが。

【口内炎が酷い手足口病の写真】
タップして写真を表示
※かなり痛々しい&グロいので苦手な方はご覧にならないでください。


【5日目(水)】
喉の痛みがピークに。水を飲むだけでも痛くて食事を取るのが苦痛でした。

正直、デスクワークをするには問題ないといえば無いのですが、喉の痛みと手のかゆみが気になり正直仕事どころじゃなかったです。

鼻の穴の回りに水疱が出来てポンデリングみたいな形に。妻は爆笑していましたが(苦笑)


【6日目(木)】
喉・手足共に回復傾向に。喉についてはまだまだ痛かったですが、手についてはペットボトルのキャップは開けれるようになりました。

とはいってもまだまだ痛かったですが。


ここからは日を追うごとに回復していったんですが、喉の痛みは本当にきつかったです…

 

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実際に実践した、手足口病の対処法

まず初めに残念なお知らせをしなくてはならないのですが…

手足口病に特効薬はありません!!

医者に言われた事なんですが、その時々で発症している症状を抑える薬を処方し、自然治癒を待つしか方法が無いようです。(まぁ、分かっていましたが。)

 
熱は解熱剤でなんとかなりますし、発疹も我慢できないレベルではなかったのですが、一番きついのが喉。

実は発病してから1週間で、実に3kgも体重が落ちました。

まともに食事がとれなきゃ回復は遅れるでしょうし、夏場に水分が取れないなんて熱中症になる恐れがあります。

そこで、実際に手足口病で苦しんだ僕がどのようにして病気と向き合ったのかをお伝えします。

 

食べれるときに食べる

僕の場合、風邪の症状が落ち着き喉の痛み(口内炎)が酷くなるまで少し時間がありました。つまり、この時期はまだ比較的いろんなものが食べれたんですよ。

唇を誤って噛んでしまった場合、深さにもよりますがだいたい数日で口内炎になりますよね?アレと同じです。

風邪の症状で食欲が落ちてるかとは思いますが、その後の事を考えるなら食べれるうちにしっかり食べておきましょう。
 

しみる系の食べ物・飲み物に要注意!!

口内炎が酷くなってきたら、唾液すら飲み込むのがきつくなります。

喉越しがいいものならと思い、ゼリー飲料を用意したんですがこれが大失敗。

よくあるビタミン系のゼリー飲料は、「柑橘系」の味付けが多いんですよね。

グレープフルーツ味とか…マジ最悪です。めっちゃしみます。

他にものどのイガイガ感が気になっていたので炭酸飲料とかどうだろうと思い一口飲んだんですが…やっぱり駄目でしたね。

言い出したらきりが無いのですが、以下特に気をつけていた食べ物・飲み物をご紹介しますので参考にして下さい。

  • 柑橘系の果汁・果肉が含む食べ物、飲み物
  • その他酸味のある果物
  • 揚げ物系(衣)
  • 小麦粉系のお菓子(チョコパイみたいな生地系)
  • 辛い物(唐辛子系・わさび等)
  • 塩分が高そうなもの(しょうゆ等)
  • 炭酸飲料

 

手足口病でお世話になった食べ物・飲み物

逆にお世話になったの以下の食べ物・飲み物です。

正直な所、麺ばっかり食べてた記憶しかないですね(苦笑)

  • そうめん
  • うどん(冷たいもの)
  • 冷やし中華(ゴマだれ)
  • 柔らかくて咀嚼しやすいパン
  • プリン
  • ゼリー(柑橘系以外)
  • のど飴(ハッカの強いもの)
  • スポーツドリンク(アクエリアス・ポカリスエット)


正直食欲が全然わかないとは思いますが、食べないと回復も遅くなりますし夏場だと脱水症状や熱中症の危険がありますので、出来る限り何か口に含まれるようにして下さい。
 

手足口病の感染経路は?

厚生労働省のHPによると、手足口病は以下のような感染経路で感染する事が多いようです。

飛沫感染

飛沫(ひまつ)とは本来細かい水しぶきの事なのですが、手足口病のような感染症の場合、主に咳やくしゃみの時に周囲にまき散らす唾液や痰(気道分泌物)といったものを指します。

手足口病に限らず、飛沫した物質の中にはウイルスや細菌が多量に含まれており、おおよそ1m程の距離で口や鼻を通し体内に取り込む事で感染します。

接触感染

皮膚同士の直接的な接触だけでなく、ドアの取っ手や手すり、タオルや食器などの使いまわす事により体内に病原菌を取り込み感染するパターンを指します。

上記のほかにもお風呂に一緒に入ったり、保菌者が入浴した後に入浴する事による感染、キスなどの粘膜から直接感染するケースも接触感染になります。

特に手足口病の場合、症状として水疱が出来るケースが多く、水疱が潰れた結果病原菌が飛散し感染が拡大する場合があるので注意が必要です。

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恐らく僕が感染したのは、お風呂を息子と一緒に入った事による接触感染ですね

経口感染

病原菌が付着した食べ物を十分に加熱せずに食べたり、病気の感染者が調理した際、食べ物や飲み物に病原菌が付着し感染するパターンがあります。

これらはノロウイルスやロタウイルスの感染源として有名ですね。

特に手足口病の場合注意してほしいのが、「糞口感染」です。

糞口とは読んで字のごとく、糞便が手指に付着しそこから経口に入って感染するケースを指します。

手足口病は、症状が回復してから2~4週間ほどは糞便からウイルスが排出される事があります。

そう、オムツが外れてないような小さなお子さんと一緒に生活している方は、お子さんが手足口病に感染するとオムツ交換の度に糞口感染の可能性があるので要注意ですよ!?
 

手足口病をうつさないために

基本的には他の感染症と同じく手洗い・うがいを徹底し衛生管理をしっかりする事です。

人が密集するような場所は避け、なるべく自宅で安静に…が鉄則です。

その他、何点か感染症特有のポイントとなる対策をご紹介しますね。

タオルの共有は厳禁。ペーパータオルの利用が効果的

当然ですが、感染している方とタオルの共有は厳禁です。わが家の場合、100均で小さなフタ付ゴミ箱、ゴミ袋を購入し、原則ペーパータオルを使用するようにしました。

消毒用のアルコールを準備

ドアの取っ手や冷蔵庫、玄関や手すり等、様々な場所にウイルスが付着していると考えられます。

消毒用のスプレーを用意し、ペーパータオル等で綺麗に拭き取りましょう。

なお、手足口病の元となるウイルスはノンエンベロープウイルスと言い、アルコールや熱に強いウイルスです。(ノロウイルス等もこれに該当します)

薬局に行けば、ノンエンベロープウイルスに有効な消毒剤が販売されていますので、購入の際は注意して下さいね。

感染した人はお風呂は最後に

感染した人は、家族の中で最後にお風呂に入るようにしましょう。(感染した人と一緒にお風呂に入らないのは当然です)

その際、シャワーだけにして湯船にはつからない方が良いかと思われます(接触感染を避けるため)

また、可能であれば入浴後に洗剤で床や浴槽をさっと洗うとより効果的です。

治った!!と思っても要注意

症状が治まったと思ってもしばらくは油断は禁物です。と言うのも、症状が治まった後も比較的長い間便からウイルスが排出されるようです。

子供の場合はオムツの交換時がもっとも感染しやすいタイミングになるので特に注意が必要です。

まだまだ感染が広がりそうな手足口病。

特に小さなお子さんがいる家庭は十分感染に注意して下さいね。

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